呪術代行の効果 黒魔術 薔薇十字団
信仰が深いアフリカ。
自国の勝利のために呪術師を雇って祈りを捧げたり、相手チームに呪いをかけるということはアフリカではよくあるという。
グラウンドに生け贄となる動物の内臓や骨を埋めて呪いをかけるなどといった黒魔術が頻繁に行われているらしい。
そのため、アフリカでは大きな大会が開催されるたびに24時間体制でスタジアムを警備するという。
アフリカには多くの外国人監督が就任している。
欧州、特にフランス人監督が多い。
「ハーフタイムの呪術師の祈祷が長く、戦術的な話が出来ない」とはよく聞かれたものである。
2000年アフリカ・ネーションズカップ準々決勝でナイジェリアがセネガルに逆転勝ちしたのは、ナイジェリアの関係者がセネガルゴールからお守りを奪ったおかげといわれていた。
2002年アフリカ・ネーションズカップ。
アフリカ各国政府が黒魔術禁止に乗り出した時期である。
2月7日準決勝、カメルーン対マリ。
試合開始前に事件が起きた。
カメルーン代表がグラウンドの状態を確かめている最中に、カメルーンのヌコノGKコーチが警官に逮捕され、連行。
理由はコーチがグラウンドにお守りを隠そうとしたため、といわれている。
コーチはすぐに釈放され、カメルーンは無実を主張。
カメルーンのスポーツ大臣が国家間の争いになると警告。
試合後、謝罪のためマリの大統領がカメルーン代表を訪問。
アフリカサッカー協会会長は「ピッチには身分証なしでは入れない規則。ヌコノコーチは身分証をつけていなかったため警官は規則に従い取り押さえただけ」と発言。
これにより事なきを得た。
この大会、カメルーンは見事2連覇を達成。
自分の呪術によりカメルーンは優勝出来たとして、1人の呪術師が国に対して500万円以上にのぼる祈祷料を請求。
この呪術師は誰の依頼も受けておらず、開催地のマリにも行っていない。
優勝にあやかって儲けようとしただけであろう。
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